高齢者の住まいについて
2021.03.29
リフォーム
政府の調査によると、高齢者の方々の希望として、75%程度が持家で生活したいと望んでいるらしい。
家賃の心配がないというのもあるみたいですが、つまり希望としては老人ホームのような施設、最近多くなったサービス付高齢者向け住宅ではなく、自宅で暮らしたいという方々が多いということです。
自宅で、特に木造住宅では、車イスでの生活は、難しいですし、一人暮らしの方や、老々介護等など問題も多いみたいです。
とは言え、介護が必要ない方々も沢山みえますし、元気で暮らせれるなら問題ありません。
政府も無暗に施設増やすより、自立支援を今後のメインにと考えているようです。
なるべく施設、老人ホームや特別養護施設など利用しないで、長い入院生活も認め ない方向みたいです。
そこで、大切になるのが、高齢者用リフォームつまりバリアフリー化です。補助金も一人当たり20万円を限度に、その9割が頂けます。ということは、18万円しか頂けないのです。いかに有効に快適な改修が必要かわかると思います。自分自身や補助具があれば歩ける方、そうでない方の改修は違います。
また、場合によっては老人ホームなど施設も考慮しないといけない場合もあります。一番考慮しないといけないのが、高齢者の方は、夜中トイレに何度か起きます。その時寒い廊下など通過してトイレに行くのは、ヒートショックなど事故の原因になります。つまり温度差で心臓麻痺起こす可能性があるということです。
意外にびっくりするのは、年間死者数は、交通事故による死者数より、家の中での事故による死者数の方が多いという事実です。その半数以上が高齢者であり、浴室も含めたヒートショックが多いということです。つまり廊下無しで行けるトイレとか、温度差が出来ない工夫も必要です。ただ手摺をつければよい訳では、ありません!こんなことも考慮した住宅改修は、やはり経験や知識が必要になります。
廊下の幅と車イスの関係も知らない建設会社や設計事務所も多いので、注意してください。