最近本当に思うこと リフォームって
2021.07.05
リフォーム
最近リフォームの相談を2件ありました。
両方ともリフォーム会社に相談してプランを作ってもらいまして、金額も提示されましたが、値段もプランもよくわからないので、見て欲しいという内容でした。
一応A邸,B邸と名付けておきます。
A邸は、古い多分50年前の建物で、希望は水廻りの改修でした。
少し調査してみたら、通し柱が角になく、すでに構造的な問題ある住宅でした。
その改修プランは、その通し柱の代わりに耐力壁がありますが、その壁を撤去したうえで、広いリビング提案されていました。
勿論代わりの補強もありません。
確かにお客様の希望は、水廻りで住宅全体ではありません。
しかしその耐力壁を撤去したら、地震のとき倒壊してしまいます。
全体を見ないで水廻りとリビングしか見てないから起こる失敗例でした。
B邸は数年以内に病気で失明されるお客様のその対策兼ねたリフォームでした。
こちらは見積は割と丁寧にしてありますが、素人のお客様には難しい書き方をしていました。
プランの方は、お客様が希望した通りに図面化されていました。
しかしそのプランの内容が寝室からトイレが遠いとか、そのトイレに行く通路に玄関があり、落ちないのかとか、水廻りの廊下が狭くて、危険ではないのか?などなど将来失明される方の住まいにしては、配慮不足でした。
確かに客様も自分の希望通りだとは、おっしゃいましたが所詮素人さんの提案です。
双方ともにいえるのは、まず建物全体を調査して、現在の問題点含めて検討しないといけないのと、お客様の意見や希望も大切ですが、高齢者や体が不自由な方等、その方の将来も考えて計画して欲しいと願います。
耐震補強は全体を強くするのは、費用もかかります。
しかしリフォームしたら更に弱くなるような、リフォームして良いわけありません。
せめて改修する部分は、バランス考慮して出来る範囲で補強したり、出来る範囲で省エネ性能高める工夫はして欲しい。
また自分も勉強中ですが、暮される方に適した提案できる知恵、工夫が欲しい。
病状や高齢者の表情に10年後とか近い将来も含めた提案力が必要です。
基本的にリフォームは資格とか、建設業の許可も不要です、誰でも始められます。
だから色んな業者が搬入しています。
しかしお客様はそんなコト知りません。
だからこそ信頼出来る業者とかどこが良いかわからないなら、設計士に相談してみたらいかがですか?
設計事務所も費用考えないで、自分の意見で突っ走る方もみえますから、要注意してください。
これを踏まえて、さらなる提案力高めるために、勉強しようと決意させられました。