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Endo Arch
岐阜県揖斐川町の建築設計事務所|
遠藤建築設計事務所

ブログ

耐震補強しましょう。まずは診断から

2021.05.10

リフォーム

耐震補強しましょう。
まずは診断から今年1月にうちの事務所としては,3件目の耐震補強工事が終わり、完成しました。
水廻り改修に、一部増築、それに耐震補強というかなり大型のリフォームでして、追加も含めて1千万円超えました。
内、耐震工事は、半分以下です。
やはり水廻りのUB、システムキッチントイレの便器の取替えなど、これだけでも200万円超えます。
補強方法は、外壁を全てめくりダイライトという耐震性の高い合板を貼りました。
この材料の優れているところは、通気性があり外壁を通気工法で仕上げすれば、内部結露が防ぎやすいというヶ所です。
今回は、内部のリフォームもありましたので、水廻り中心に筋違補強、また外壁めくりましたので、金物補強もしています。
基礎はもともと有筋の基礎がありましたので、部分補強のみです。
こんな感じです。

今回は、昭和56年より古い建物でしたので補助金があり、その申請も含めて、また減税制度もありましたので、その申請及び証明書の添付など、図面の作成 現場の監理など含めて、約1割の設計料のつもりでしたが、追加工事があり、結局大きく下回りました。
安いか高いかは仕事ぶりで判断してください。
でも現在凄い勢いで、建築費が変動していたころでしたので、予定金額を聞いて作図始めましたが、途中何回か積算 する都度、予定額オーバーしてしまい、何度も図面訂正して、採算性は低かった。
でもお客様がよろこんで頂けて、満足しています。
ショールームも何度かお伴しましたしね。

耐震補強すれば、当然今注意促されている南海トラフの大震災にも耐えれますが、この 岐阜県はプレート境界型の大震災より、阪神淡路みたいな活断層の方が怖いです。
またプレート境界型は、エネルギーの蓄積などで大体の予想ができます。
だから東海沖のエネルギーが最近発散されてないから、また東海、南海、東南海と連動する可能性 が高いから、南海トラフが危険だと言われていますが、活断層による地震は、25万年とも30万年とも言われていまして、いつ起こるかわからない。
もしかしたら明日かも、また25万年後かもしれない恐怖があります。
この地震の特徴は範囲が狭く、津波の心配も 少ないですが、建物は崩壊しやすい周期の地震です。
東日本大震災が建物の崩壊より津波の被害が多く、実は意外に建物崩壊していません。
一部に液状化して建物よりその下の地盤が崩壊しましたけど、阪神淡路は建物崩壊が中心で、それに伴った火災が中心です。
ですので例えば同じ震度7としても周期により被害が変わってきます。
だからこそ耐震補強が必要です。
津波は来ないエリア、海から遠いからと安心できないのです。
また残念ながら木曽三川の下流域は、液状化の可能性も高い。
だから耐震補強しませんか?

今回の耐震補強工事は、耐震診断から始まり設計案、積算、見積、工事へと進みました。
また地元工務店さんに何社か見積お願いしまして、お施主さんに選択してもらいました。
ですので安く良い工事をしていただいた工務店には感謝しています。
でもショールームに何度かお連れしているうちに、かなりの追加があり、玄関庇、扉の改修、アルミサッシのほとんどの取替えなど大きくなりましたので、利益は確保できていると推測しています。
最近復活したエコポイントの時期とはずれましたので、残念ながら頂けませんでしたが、サッシの取替え、グラスウールの挿入は今ならエコポイント対象です。
この住宅は、両親とは言え65歳近い夫婦とお子さんでして、やはりその家を引き継ぐ方がみえるから、良い工事になりました。
やはり空き家候補では耐震補強するのがもったいなくそんな方には住まい方を提案しています。

つまり耐震補強するには、耐震診断が必要です。
昭和56年より古い住宅は、無料診断 の対象ですので、お住まいの市町村に問合せして頂けるとよいと思います。
政府は昭和56年より新しい住宅は、耐震性能あると判断していますが、これが実は大きな間違いでして、施工会社や設計事務所から頂いた資料や確認申請の中に壁量の計算してなかったら要注意です。
まず最近の瑕疵担保履工法に依る保険とか、住宅金融支援 機構とか使っていないと、4号特例という法律で確認申請に計算書添付しなくてもよいという決まりがあり、この決まりが悪法でして、計算はしなさいでも添付しなくてよいを、計算しなくてよいに解釈変更して計算してない建物がかなり多いと思います。
揖斐郡の平野部みたいに平成7年から都市計画に入ったエリアは最悪でして、それ以前は確認申請さえ出さない出さなくてよい地域でしたので、やりたい放題エリアです。
また壁量だけでなくバランスチェックは阪神淡路大震災以降の平成12年からの新しい計算方法なので、自分でさえそれ以前に設計した建物は壁量は充足していますが、バランスは確認していないので不安が残ります。
ですので怪しいと思われたら、補助金や無料診断はありませんが、有料で1件45,000円が相場で診断出来ますので、耐震補強するしない関係なく、診断のみでもお勧めします。
勿論、空き屋候補ではない条件です。