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岐阜県揖斐川町の建築設計事務所|
遠藤建築設計事務所

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やはり耐震補強しましょう! ~熊本地震を受けて~

2021.06.14

選ばれる理由

熊本の阿蘇のような内陸部で大きな地震があり、多くの犠牲者が出ました。
今回の地震は断層のズレによる地震ですので、津波の心配は少ない。
海にある境界プレート型とは異なります。
範囲も東北に比べて狭いです。

にもかかわらず多くの被害 、被害者を出しています。
これが断層による直下型地震の怖さです。

また断層は日本中にあります。
しかも境界プレート型と違い、定期的にエネルギー放出しませんので、いつ起こるか予知は不可能です。
火山性地震のような予兆もありません。
しかも今回は前震、本震とか震度6以上の地震が何回も揺れて、最初は大丈夫でも何回もゆすったらさすがに崩壊してしまいます。
熊本は少し特殊なのは、ふつう地盤の強い山側の平野部でも、阿蘇山の火山灰などが堆積した地盤なので、軟弱で、大きく揺れます。
それが被害拡大させたのかな?思っています。
しかしこれは火山灰でなくても、海辺の砂地、粘土地も同様です。
山側の平野部でも砂利を取った跡地も同様に軟弱なんです。
西濃地方は大垣市より南側は危険です。

そんな中で、お宅は大丈夫ですか?
耐震診断されていますか?

昭和56年6月以前の古い建物は市町村で無料で診断できますので、一度相談されたらいかがかと思います。
政府はそれ以降の建物は、安全だと発表しています。
しかし本当にそうかな?
基本的に住宅は4号建築物にあたります。
これは特例で確認申請に壁量計算、構造計算が添付しなくて構いません。
これを悪用して計算しないで造った住宅が意外に多い。
またバランスチェックの法律なんかできたのが、平成12年です。
これより古い建物は、心配ですね。

やはり有料ですが一度専門家に診断お願いしてみてください。
また出来たら補強しましょう。
家一軒丸ごと耐震補強しますと、お金かかります。
その家の跡継ぎみえるならともかく、御夫婦のみですと、せめて居間と寝室だけでも補強しましょう。
一軒丸ごと補強しますと、条件付ですが補助金出ます。
でも昭和56年より新しい建物には、一切出ません。

でも安心ではありませんよね。
命を守るためです。
一度検討してみてください。

それから補強しなくても、設計上、安全な部屋、危ない部屋があります。
それをアドバイスすることもできます。
本当に今回の地震による被害は九州だけではありません。
いつこの辺りでも起きるかわからない。
西濃地方北部では、比較的東海、東南海、南海トラフつまりプレート境界型の被害は、少ないと思われます。
しかし今回のような断層による直下型地震には要注意です。
養老山地に平行に活断層ありますし、根尾断層にも近い。また砂利の産地で、かなり採掘されて、その跡地に住宅建っています。
本当に安心出来ますか?
せめて診断から初めてください。
昭和56年以降で、住宅金融公庫を利用した住宅は比較的安全ですので、診断不要かな。